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里山とは
里山とは
里山とは原生的自然と都市との中間に位置し、集落とそれをとり巻く二次林、農地、ため池、草原などで構成される地域です。間伐など、人の手が入ることで持続可能な自然環境です。植物はじめ多種多様な生物の命が育まれます。
里山の減少
1960年頃まで、地方には当たり前に存在していましたが、社会の変化に伴い、里山自然は放置され、その多くが失われてしまいました。 しかし近年、美しい景観を備え、多くの生物が棲むことが見直され、「里山を保全し人々が集える場所にしよう」という輪が広がり始めました。
この街も
かつて、この街も水と緑豊かな里山が広がっていました。里山自然で働き、その恵みを糧とする暮らしの中に、人々のつながりや文化が育まれていました。
今ではその多くが消え、人と自然の関りは希薄になりましたが、今後も都市機能と自然の調和をめざすことが重要と思われます。
里山としての自然生態園
自然生態園はかつての貴重な自然を残していますが、残すだけでは維持できません。木を伐り、草を刈らなければ、適応力の強い植物だけが増え、池の泥を浚わなければ、陸地化が進みます。外来種の侵入を放置すれば、在来生物が減少し、生物多様性は失われていきます。
自然生態園の環境維持
しかし、希望もあります。植生をみると、1980年代の調査では約300種を記録した在来植物が、今では500を超えています。この数字は外来種や移入種も含みますが、アリアケスミレ、サクラタデなど新たな在来種を数十種も確認しています。このことは従来の里山を上回る多様な自然環境でありうる可能性を示しているのではないでしょうか。私たちは「里山自然」の更なる潜在的力を生かす努力をしていきたいと考えています。
子どもたちに
生態園ではボランティアの皆さんと「保全作業」「自然保護活動」を続けています。木を伐る、草を刈る、池の泥を浚う、田んぼを耕す、外来種等の排除、自然の調査などです。そうして地域の子どもたちにできるだけ豊かな自然を引き継いでいきたいと思うのです。
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